X線検査装置・非破壊検査装置の専門企業ソフテックス株式会社

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<X線の基礎知識> Chapter 3 ~電気的にX線を照射する仕組み~

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<X線の基礎知識> Chapter 3 ~電気的にX線を照射する仕組み~
猛暑の夏もそろそろ終わりかな思っていたら、台風一過で酷暑再来!!
それでも秋の気配も感じ始めている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて今回は、<電気的にX線を照射する仕組み>についてお話します。

X線を照射するためにソフテックスの検査装置に放射性物質を搭載していないことはお話しました。
代わりに何を搭載しているかというと、電気的にX線を照射するX線発生装置を搭載しています。
この装置を構成する部品の中で最も重要なのが、X線管球です。


       


X線管球はガラス製の真空管(一部金属製もある)で、中に+と-の電極が組み込まれています。
マイナス側(陰極)には収束電極と呼ばれるフィラメントが、プラス側(陽極)にはタングステン製のターゲットがあり、
高圧トランス等の高圧供給電源を用いて両電極に高電圧を負荷すると、フィラメントからターゲットに向かって電子が放出されます。
この原理、何かに似ていると思いませんか? そう、蛍光灯と同じですね。

フィラメントから放出された電子が+側のターゲットに衝突し、ターゲットの原子内に入り込むと、その内の約99%は熱エネルギーに変換されてしまいます。
では、残りの1%はどうかというと、原子核の付近で大きく軌道が曲げられたり、原子内の電子にぶつかって弾き飛ばしたりして
原子構造を不安定にしてしまいます。つまり電気的に放射性物質のような不安定な状態を作り出しているわけです。
そうすると原子内で原子構造を安定させるために強いエネルギーが発生し、そのエネルギーを持った余分なものがX線として放出されます。
  
       

因みに軌道が曲げられることにより発生するX線は連続的に発生し、電子を弾き飛ばして出来たスペースに隣接する電子が移動することで
瞬間的に発生するX線は単一波長で、強いエネルギーを持っています。連続的に発生するX線は透視検査等に、
瞬間的に発生するX線は物質の成分分析等に利用されています。

電気的にX線を照射する仕組み、お分かりいただけましたでしょうか?
さて次回のテーマですが、このように発生するX線の強さと量を制御する方法ついてお話しようと思います。
X線を適切に制御するというのは、効果的なX線検査を行なうためには大変重要なポイントです。
お楽しみに!!
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